貞子が出てくるホラー映画でしょ!いえいえ全く違います『らせん』この作品の本質はホラーでは無い哲学的な映画

2020年8月14日

映画酒場度数 ★★★

息子を海の事故で亡くした医師・安藤は、朝髭を剃りながら剃刀を首筋に当て死ぬことを考えていた。息子を失ったことで妻とも上手くいかなくなり離婚。すべてに嫌気が差していた。

そんなとき、死んだ大学時代の友人・高山竜二を司法解剖したことから謎のウイルスを巡る事件に巻き込まれる。

この『らせん』は第1作目の『リング』の正統な続編というの位置付けであり、このあとの『リング2』もありますが正当な続編ではありません。らせんがリングの様なホラー映画でなかった為、商業的にリング2で二匹目のドジョウを狙いに行ったのだと思います。

『リング』という作品のプロットも素晴らしいのですが、あくまでホラー映画の枠に収まっています。貞子がテレビ画面から這い出てきて『うわーっ!』みたいな。

らせんはホラー映画酒場はない

観ていただくと分かるが『らせん』が問いかけてくるのは『生命の進化』とか『神の存在』とかなのです。難しい内容なのは間違いないから貞子のウワッ〜を期待して観るとガッカリでしょう。

『リング』を観た人が『らせん』を観るとポカーんとしてしまう。期待しているホラーシーンなんて無いから。

『らせん』では『呪いのビデオ』を観た女性がビデオを観た事により『リングウイルス』なるものが体内に発生し、それが女性の子宮へ向かい受精する。高野舞(リングて登場した高山竜二の恋人)から産み落とされた『貞子』は急速に成長し、高山竜二を生み落す。

この高山竜二の出産には安藤が体外受精という形で手を貸してしまう。なぜなら‥その先は映画で確認してください。


まだ観た事ない方は意味が分からん‥と脱落しそうですが、そういう映画です。

個人的には『リング』なんかより余程怖い映画です。分かりやすい『怖さ=ホラー映画』ではありません。物語は原作本を読むとより内容が頭に入ってきます。

『らせん』は個人的にはもっと評価されていい作品だと思っています。

最後に『リングウイルス』が『出版』『映像化』という形で日本中、さらには世界中へ拡散される事になる最後のシーン。

『貞子』から産まれた『高山竜二』はこう安藤へ語りかける。

『これで世界はとんでもない事になるだろう。その時現れるのは『神』なのか何なのか‥俺はそれをこの目で確認するよ。』

どちらかといえばSF映画に近いと思っています。