スタローンが脚本を書き主演をした傑作反戦映画『ファーストブラッド』これは筋肉アクション映画では断じて無い

2020年8月14日


映画酒場度数 ★★★★★

They drew first blood, not me.(奴らが先に仕掛けてきたんだ、俺じゃない)

映画の中でのランボーのセリフ。原題のファースト・ブラッドは『先に手を出したのはソッチだ』的な意味です。

邦題はシンプルに『ランボー』、まぁ‥分かりやすいタイトルって事で『ランボー』になったんでしょう。

マッチョの『アクション映画』ではない反戦映画

元陸軍特殊部隊グリーンベレーで、ベトナム戦争の英雄 ジョン・ランボー。しかし、戦争から戻ってきた祖国では戦争で培った経験・スキルは全く役に立たない‥

警官に職務質問を受けたランボーは、そのまま連行され理不尽にも拘留されてしまう。警察署での対応に腹を立てたランボーは警官をねじ伏せ警察署から逃げてしまう。

途中で奪ったオフロードバイクて山に逃げたランボーは警察総動員の山狩りに遭う。しかし、ランボーは過酷なベトナム戦争のゲリラ戦で生き残った英雄だった。

世間一般の『ランボーシリーズ』のイメージはこの後に続く『ランボー/怒りの脱出』『ランボー/怒りのアフガン』の影響をモロに受けて『ランボー』を一括りにされてしまった感がある。

『ランボー/怒り脱出』『ランボー/怒りのアフガン』も『アクション映画』という意味では面白い。機関銃やヘリで敵を殲滅していくカタルシスも充分。

『ランボー/ファーストブラッド』は『アクション映画』では無く『反戦映画』

クライマックスでランボーが泣きながら元上官へ訴える台詞が胸に迫る。

戦争から戻ったら、駐車場係の仕事も無い‥

平和な日常では、戦争での経験など全く役に立たない。ベトナム戦争の帰還兵の苦悩を元上官に泣きながら訴えるこのシーンこそ、『ランボー/ファーストブラッド』が伝えたかったメッセージだと思う。

この作品の脚本にも主演のシルベスター・スタローンは加わっている。『ロッキーシリーズ』もそうだが、脚本を書けるシルベスター・スタローンは他のハリウッドのアクション俳優とは違うのだろう。

文句無しの傑作、スタローンの映画人としての魅力が詰まった作品です。