NHK制作の大ヒットドラマの映画版・日本の金融映画でもトップクラスの出来『ハゲタカ』

2020年8月14日

映画酒場度数 ★★★

NHK版ドラマ「ハゲタカ」の映画版。

原作ファンからも非常に評価の高かったドラマで私も全て観ています。また小説の方の『ハゲタカ』も全て読んでいます。

小説とはまた違う魅力あるNHK版「ハゲタカ」小説をベースにまた違った魅力ある脚本となっている。主人公であるダークヒーロー『鷲津雅彦』、小説で描かれる姿は冴えない小柄な中年男。それが企業買収が始まると『ハゲタカ/ゴールデンイーグル』に変身するという設定。

小説の『鷲津政彦』に近くはないが違和感なく観れたのが大森南朋演じる『鷲津政彦』だった。

それに比べるとテレビ朝日版の綾野剛演じる『鷲津政彦』は、最初から『ハゲタカ/ゴールデンイーグル』感が出過ぎていた印象がある。残念ながら原作にある冴えない中年男のイメージは無い。

世の中には2種類の不幸がある、金の無い不幸と金のある不幸だ

NHK版ハゲタカの冒頭で毎話流れる台詞。ドラマに流れている一貫したテーマ。

この『映画 ハゲタカ』は小説の『ハゲタカIII レッドゾーン』の中国の国家ファンドvs鷲津政彦をベースに、映画が制作されていた時期に社会問題となっていた『派遣切り』などを盛り込み撮影された。

そして今回の『映画 ハゲタカ』の主人公は鷲津政彦では無い。ホー・イーファ役の玉山鉄二だろう。『中国残留孤児三世』という難しい設定のホー・イーファを非常に上手く表現している。

映画で描かれているホー・イーファのラストシーンは『金のある不幸』なのでしょうか。

この映画単体では登場人物の背景が分からないためNHK版ハゲタカを観てから鑑賞することをオススメします。原作も非常に面白いので一読の価値ありです。